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映画や本の感想をだらりだらりとマイペースに書いていきます。

【感想】デビルマン Crybaby 第一話 おまえが必要だ

ざっくりとした全体の感想は先日書いたとおりで、netflixに加入してでも見てもらいたい作品になっている「デビルマン Crybaby」ですが、もう一度、一話から見直して感想を書いていきます。

 

 

「愛はない。愛などない。故に悲しみもない。そう思っていた」という語りとともに始まるアニメ「デビルマン Crybaby」数ある光の玉の集団から1つだけ地球へ降りてきます。一度見終わってからだと、物語の根幹にかかわるシーンだということが分かりますね。

 

時代はとんで、とある高校のグラウンド。今回の不動明は、居候をさせて貰っている牧村美樹とともに陸上部員という設定です。他の陸上部がスマホでテレビニュースを見ているのですが、そこに写っているのは他校のエース幸田モユル。ここ最近で突如有名になった高校陸上界のスーパーヒーローです。彼は遠征先で部員の事故死に関わっているのではないかと疑いをかけられており、悪魔を崇拝するサバトパーティーにも出ていたんじゃないかなんて噂も・・・。そんなニュースをスマホ越しに見て突如と泣き出す明。明は人のために泣くことのできる人間なんですね。

 

場面変わって川の桟橋でボーっとする美樹。彼女は記者の長崎に頼まれて一度グラビアを出しているようでちょっとした有名人になっています。そんな彼女に絡むラッパー三人組。調べてみたらKEN THE 390さんというラッパーさんが声優をされているようで、

ちょっとしたラップを披露してくれます。美樹に絡む三人組。こっそり美樹の後を付いてきていた明は「やめてください」と三人組を諌めますが、相手にされず・・・。さらにそこへ轟音とともに高級車で登場してきたのが飛鳥了です。真夏に真っ白コートの了は明と同い年なのにアメリカで教授をしているスゴイやつ。スゴイやつってだけあっていきなりマシンガンで三人組を威嚇射撃。明に一緒に来てくれとさっさと連れ去ってしまいます。それを追いかけている美樹。美樹も脚は早いんですが、さすがに車には追いつけませんでした・・・。取り残される三人組。こいつら何者なんだ・・・?

 

車での道中、了は自身が行っていた研究内容について明に説明します。なんでも彼は悪魔の研究を行っていたそうです。そして研究に同行していたフィキラ教授に起きた異変をきっかけにある思いを決意します。「悪魔の存在を確かめ、世界に発信する」

了によると悪魔は実態を持たず、他の生物に合体することで実態を得るそう。そして悪魔に負けない強い意志を持つことのできる者なら、悪魔に支配されずにその力を手に入れることができると・・・。

 

彼らが到着したのはサバトパーティーの会場でした。大音量の音楽の中でドラッグやセックスをするたくさんの男女。明は圧倒されます。しかしこんな偽物のサバトでは悪魔は現れないと、割れたビンを片手に次々に人を襲う了。異変に気づいた人々の興奮はさらに高まり、了だけでなく明までもボコボコにしてしまいます。そしてついに興奮が最高潮に達したサバト会場でついに悪魔が姿を現します!しかも次々と。そして始まる殺戮。ついに悪魔発生の現場を押さえた了はカメラを回し、なにやら別の言語の言葉を口にします。

明も例外ではなく悪魔に襲われていました。必死の形相で逃げる明。しかし悪魔の力は強大で、もはや殺されてしまうのも時間の問題。その時、突如として明の体におきた異変。彼もまた悪魔へと姿を変えたかと思うと、周囲の悪魔を次々に殺戮していきます。その姿をカメラに映し続ける了。「無慈悲で残忍な悪魔を作り出してしまったのではないか」そう思う了をよそに、明だった悪魔は不適な笑みを浮かべるのでした。

 

あらすじをちょっとだけ書こうと思ったんですが、思いのほか気合入っちゃいました。感想をば。

ストーリーはテンポ良く進んでいくので、見ていて心地よいくらいでした。変身前の明はあまりに弱弱しく、不安になるくらいでしたがそれでも他人のために泣ける優しい人だということが各場面から伝わってきます。

サバト会場の描写は興奮と狂気が入り混じった感じで見ていて面白かったです。湯浅監督ってこういうサイケデリックな描写上手ですよね。次々と残忍に殺されていくので、逆に爽快な感じもありました。

最後にデビルマンが見せる不敵な笑み。今後の展開に期待大ですね。