誰かの為のブログ

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【感想】マシンになった少年。 デヴィッド・エアー 「フューリー」

 1945年4月、連合軍によるナチス・ドイツ軍への最後の攻勢。そこに急遽投入されたのはタイピストとしての訓練を受けたノーマンでした。彼は歴戦の猛者たちが乗るフューリー号の副操縦士として配属されます。初めて目の当たりにする戦場に怯え、ドイツ軍兵士へ銃を向けることもできない彼は、他の乗組員からぞんざいな扱いを受けます。そんな彼ですがある街を占拠した際に出会った女の子の死をきっかけに、ナチスドイツ軍への怒りを顕にするようになります。

 

 

 国のため、仲間のため、死んだ彼女のため彼は敵へ果敢に挑む兵士へと成長していくのですが、物語の最後はなんともやり切れない感情が彼を包みます。見ているこっちにもひしひしと伝わってきて、悲しいエンディングでした。

 

 ノーマンにはマシンになって欲しくないですね。